舞Days~4月。始まりを告げるBomb~
5分後,苺果ちゃんが一つ目の爆弾の場所が解ったと言って,春海と湖心と明和くんに詳しい場所を説明していた。
春海と明和くんはアリ-ナの端の1階から見えない位置に行き,金の鎖に繋がれた指輪を出し,それを指にはめると,その真っ赤な宝石に口付けした。
とたんに「ボワンッ」とさっきより大きめの爆破音とともに二人は煙に包まれ,煙が晴れると,一匹の黒い手のりザルと,一羽の金茶色の鷹がいた。
サルが鷹の背に乗り,それを確認して鷹は飛び始めた。
風もないのにあまり羽ばたかずスイスイ飛ぶ鷹は,凄く上品で優雅だった。
鷹は天井の一角に近づくと,空中でまるでそこに留まりたいかのように同じ場所で羽ばたいた。
すると鷹の背から手のりザルが手を伸ばし飾りと窪みの隙間から小さな箱を取り出した。
それを確認して鷹はアリ-ナに戻ってきた。