舞Days~4月。始まりを告げるBomb~
鷹の背から降りたサルは手に持った小箱を湖心に渡し,再びアリ-ナの端に行くと,「ボフンッ」っと煙を出した。鷹も同様に煙を出し,煙が晴れると明和くんと春海がいた。
湖心はサル…春海に手渡された小箱を弄っていたが,3分もしないうちにゴミ箱に捨てた。
「今のは…爆弾?」
私はそぅっと湖心に聞いた。
「うん。簡単なプラスチック爆弾。もう解除したから大丈夫だと思うよ。」
「へ…へぇ。1個クリアだねッ楽勝かなッ?」
「う-ん…多分他の爆弾は違う種類だと思うよ。」
「何で…?」
「同じ種類なら2個目から見つけるのが容易になるし,この程度の爆弾じゃ精々怪我人を数人出すのが精一杯だろうしね。」
「ふぅん。」
「僕らの“力”がどんな内容か解ってない可能性もあるけど,こんな爆弾じゃ見つけてしまえば解除にものの3分もかからない。次からはもっと仕掛の多い,複雑な爆弾が使われると思う。」
「そっか…油断大敵だね;」
頑張らなきゃ。
後いくつか解らないけど,絶対全部解除するッ!