舞Days~4月。始まりを告げるBomb~
そしてさらに2分後…輝く様な毛並みのゴ-ルデンレトリ-バ-に変身した五月くんと,焦げ茶の可愛らしいイノシシになった真心さんが,プラスチック爆弾の匂いを元に捜索を開始した。
その間にも苺果ちゃんは必死に爆弾を探している。
私達は何も出来ない事をもどかしく思いつつも,ひたすらアリ-ナでじっとしている他なかった。
私も皆の役にたちたい…でも鼠の私が手伝える事なんてあるのかな…?…あ!!
私は近くにいた茜くんと碧くんに,
「あのさ,変身したら自分と同じ動物…私なら鼠…とお話できる?」
と聞いた。すると,茜くんは
「俺は“竜”だから…解らないけど…碧は?」
と言った。碧くんはどこかのんびりと,
「お話なら,変身しなくても出来るよ-。指輪をぎゅっと握って集中してぇ…話しかけるのさぁ。あと僕達は他の動物より立場が上だから,命令とかも出来るんだぁ。」
「そっか。ありがとう。」
「あ…でも近くに居ないと無理だよぅ。同じ建物内とかなら大丈夫だけどぉ。」
「うん!!ありがとう!!」