舞Days~4月。始まりを告げるBomb~



「ボフンッ」
煙が体全体を包み,目を開けると,私の背はかなり低く,ふと手を見るとピンク色で透明な長めの爪が生えている。


これは…ハムスタ-?


さっきの煙に気づいたのか,春海と湖心,沙恵が小走りでやってきた。


「梓?」
「ちょ…姫?」
「どうしたんですか?;」
「私,皆に任せっきりは嫌。だから自分も動く事にしたの。」
「でも,変身する必要はないんじゃなくて?」
「ううん。私“子”だから狭いところも探せるし,この辺にいた他の鼠にも探してもらってるから。」
「成る程。同種間テレパシ-を使ったんですね。あれ結構疲れるのに。」
「僕そんなに“力”の説明してないのに…よくできたね。」
「沙恵と茜くんと碧くんに聞いたの。」
「そっか…わかった。梓姫,十分気をつけて。見つけたら必ず連絡して。絶対,一人で解除しようとしちゃだめだよ。僕が一緒にいければ解除できるんだけど…僕じゃ変身しても無理だし…。絶対無茶しないでね。」
「うん。わかった。」



私は扉の隙間からアリ-ナの外にでた。
皆のためにも,頑張らなきゃ。



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