舞Days~4月。始まりを告げるBomb~
爆弾のあるテ-ブルの下には,小さい,でもどこか凛々しい顔の灰色の子鼠がいた。
「梓様(アズチャチャマ)!これでちっ」
そこには,小さなプラスチックの小箱があった。しかしさっきの爆弾より少し大きめで,箱の表面に着いたデジタル時計は,残り時間あと12分半弱を示していた。
結構やばいなぁ…
焦っていると,頭に声が届いた。さっきアリ-ナに行った子の声だ。
「湖心様から伝言です。今から明和様が向かうから,来たら渡して下さい,と。」
「わかった。ありがとう。」
私は頭の声に答えた後,小声で
「了解。残り時間が12分無いから急いで。」
と囁いた。