舞Days~4月。始まりを告げるBomb~



何故か私は飛ばして,千ちゃんから。皆私の事知ってるからって理由なんだけど,なんで新入りの私の事を皆知ってるのか,わからない。



私の後ろの千ちゃんはスッと立つと,

「南城 千(ナンジョウセン)。」


とだけ言って座った。

千ちゃんは,無愛想だけど,凄く可愛い。色白な肌,長い睫毛に縁取りされた大きな瞳。


千ちゃんの後ろの人が立ち上がった。そして……


「はぅあっ?!」


机の脚に足を引っかけて転びそうになった。


―…ドジっ子?

その娘は可愛い声で
「春風沙恵(ハルカゼサエ)です。よろしくお願いします♪」

と言って座った。


薄茶色の髪を低い位置で2つに結った小柄なその娘はご令嬢らしくない家庭的な雰囲気だった。


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