舞Days~4月。始まりを告げるBomb~



校庭の中心に行ったのか,肉眼では確認出来なくなった。
私達が目を凝らして校庭の方を見ていたら,ス-と,校庭から金色の竜が登って行くのが見えた。

竜は,100m程昇ると,手に持っていた,マイクをパッと離して,急降下してきた。

すると...
「ドォン」
凄まじい爆音と共にマイクが爆発し,青空のなか白い煙をあげた。

木の高さくらいになると,金の竜が消えて,頭に角が生えた人になって降りていった。


私達は慌てて校庭まで走る。1キロもあるので息が切れたものの,流石皆Sクラスなだけあり,かなり速かった。



校庭につくと,茜くんは変身を解いて困った様に笑いながら立っていた。その隣には馬の姿のままの湖心がいた。


茜くんは,

「湖心,収まんないらしいんだ。真心どうにかして。」

と言って,困った顔をした。
湖心は,蹄で地面をかき,落ち着かない。

「仕方ないなぁ...こうなったココはなるべく避けたいんだけど...」

と言いつつ湖心に近づいた。





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