舞Days~4月。始まりを告げるBomb~
苺果と明和の甘い生活
「ちか-ちゃ-んっ♪」
苺果か。そんなに走ると転ぶのでは,と気が気でない。
「どうした?」
出来る限り柔らかく問う。俺の顔を見て苺果は満面の笑みで飛び付いてきた。
小柄で細すぎる彼女を受け止めるのは容易な事だ。
苺果は俺の肩に埋めていた顔を不意にあげると,一言
「だぁ-い好きっ」
と言った。俺はそんな愛くるしい許嫁の髪をそっと撫で,
「俺もだ。」
と言い微笑んだ。
そのまま苺果をお姫様抱っこしてSクラスの教室に向かう。
幸せで,暖かい,いつもの朝だ。