琴線
次にゆめ子と話したのは中学三年のときだった。
ゆめ子は中一だった。



バス停ではち合わせた。



何度もバス停で会うことはあったけれど、中学で話をしたのはそれが最初で最後だったように思う。



入学してすぐの実力テストでいい成績をとった。
けれどそのあと下がり始め、先生にうるさく言われている。

ゆめ子はそんなことを話した。


あたしはゆめ子の順位を聞いて「すごいじゃん」そう言った。


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