せぴあなタメ息
けれど友之は

その幼いころから見慣れた綺麗な顔の中の、

唇のラインが気になった。

今その唇の線が、

ほのかに上向きに持ち上がっている。
 
これは類の、危険な時のサインなのだ。





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