せぴあなタメ息
類は「学校」のような世界にしっかり根を張って楽しめるタイプの人間じゃない。

そこにいる間は、ずっと浅く呼吸し、

時間が過ぎ去るのを、じっと耐えて待っている。

・・・そういうタイプだ。

その類の、危険サイン。
 
類は今、

限界に近いんじゃないか。

友之は少し考えた。

考えて

「類、今日暇だったら、付き合え」

< 12 / 66 >

この作品をシェア

pagetop