君と生きるという事







僕は ただの噂だと信じたかった
その女が 君でない事を心の底から祈った


病院の受付で 君の名前を聞いた

君が この病院に入院していない事を願いながら


“その方なら302号室に…”


僕は 認めなかった
きっと 何か病気なんだと

君に会える喜びが大きいはずなのに
今の僕は 喜べなかった


ただ…
ただ…

噂の人が 君でない事を


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