君と生きるという事
君は 目を覚ました
身体に巻かれた包帯も 取り除かれたけど 君の心と身体の傷は取り残されたままだった
君は たまに 僕の名前を小さく呼ぶだけで あとは 窓の外をじっと見つめているだけだった
“ごめん
あの時 僕が君を無理にでも 引っ張ってでも連れて逃げていれば…君はこんな事にならずに済んだのに
…僕はいつも勝手だね”
“旦那を裏切ってしまった罰なんだと思う
あんなに優しくて穏やかだった人を 変えてしまったのは 私の罪だもの”
君は 遠い遠い 空の向こうを見ていた