君と生きるという事


君は 覚えているだろうか


僕達は この大きな樹の下で 出会ったんだ

雨のよく降る日曜日だった


僕は 雷が落ちてくるかもしれない恐怖心でいっぱいだった


君は 濡れた長い髪をタオルで拭きながら “よく降りますね”と話しかけてくれた




僕達は どのぐらい雨宿りしただろう



君は ただ降りしきる雨を 優しい瞳で見つめてた


僕の恐怖心は 君の優しい瞳で和らいだんだ

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