君が弟、アタシが姉
颯サイド
時川と会った後、泊まるとこがない。
まぁ時川の優しさに甘えて、家に泊まらせてもらった。
で、今は俺の家に向かおうとして道を歩いていた。
「颯クンッ!また泊まりにおいでねっ」
「ん、ありがと」
「うん!彼女としては……、当然の事、だもんねぇ?」
「…そう、だな」
俺はこいつの香水の匂いと、上目遣いと、喋り方にイラつきを覚える。