君が弟、アタシが姉






家の前に着き、俺はこいつと別れようとした。






「じゃ、ありがとな。ばいばい」






「…颯クゥン。もうちょっと一緒に、いたいなぁ」







「…」





「ダメェ?」







…断ったら、言うよ?







こいつの目が、そういう事を言ってるように見えた。








「……いいよ。上がれば?」



< 496 / 572 >

この作品をシェア

pagetop