君が弟、アタシが姉





アタシは叫んだ。






颯は来てくれないって、わかっているのに。






「は…?」





新堂くんは「え?」という顔でアタシから離れて、目を見開く。







「颯…?榊、なんで実の弟の名前呼ぶんだ……?」







「…」







アタシが答えを迷っているときだった。






バンッ!!





もの凄い音が下から聞こえた。


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