君が弟、アタシが姉




「…っ」





(颯…かもっ!)






アタシはクッションに顔を埋めた。







「ねぇ、颯くん。ほんとに入ってもいいの?」




颯の名前を呼ぶ、女の声。






「うん。別に。入りたいんだろ?」





颯はその質問に答える。





(は?誰?てか、家に入んのっ!?)





アタシはドキドキしながら顔をクッションに更に深く埋める。





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