それは初恋で、


今まで何度すれ違おうとスルーされてきた。

昨日の騒ぎのお陰かな…??
名前覚えてもらえたの。

俯いて髪で顔見えてないのに、早紀ちゃんと叶くんのついでに私も挨拶してもらえた!!



慣れてなくて、私は上手く返せなかった。
ちゃんと、届いたかな?





「プッ」




叶くんに笑われた。




「え、」

「イヤ、嬉しそう」

「…うん、すごく嬉しい」

「…」




私はこんな些細な挨拶を期待していたんだ。


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