それは初恋で、
ここ一週間のほぼ白紙に近いノートを見返せど授業についていけず。
いつも、どんな酷い目に遭った後でも、ノートを取りそびれることなんてなかった。
今回、私にとってはそれほどの事が起こっているんだ。
そう思いながらも、今は中間考査の為、私は必死でノートを取った。
キーンコーンカーンコーン…
ガタッ!!!
「よし、終わった!!」
「え、!? ちょ…」
早紀ちゃんはチャイムが鳴ると同時に席を立ち、教室から私を連れ出した。