それは初恋で、
視線が集まる。
耳を澄ましてる。
誰も何も言わないけど、みんな…叶くんの発言を気にしている。
わ、みんなの心の声が聞こえてくるよ。
「あんた何言っての?ねぇ、何いってんの?」
早紀ちゃんが叶くんに詰め寄る。叶くんはそんな早紀ちゃんを一切無視して私に話しかける。
「するんでしょ。勉強」
「あ、うん…」
「そうね!! 今日は叶ん家でね、OK!!」
早紀ちゃんの発言でまた、一変した。
「……」
「……」
みんなの視線が散り、解放された。