それは初恋で、





バッ!!




私はまっすぐ立ち上がった。




「あ、あの!!わ、私、そろそろ帰らなきゃ! 今日はありがとう。お邪魔しましたッ!!」

「え、おい藤沢!!」
「…」




私は、鞄と机に広がっている自分のものを腕いっぱいに収めて叶くんの家を出て行った。




あ、あんな状態で勉強なんて出来ないよ!!


そもそも、何で私あの場に居られたんだろう!

早紀ちゃんと一緒に私も出れば良かった。

タイミングを逃してそのまま残ってしまって…好きかもしれない2人に挟まれて心臓はドキドキ言いっぱなし。



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