それは初恋で、
「…ッ、コレ…、コーヒー。昨日の分の…ッ、渡せなかっ…たカラ…」
「……」
叶くんは一瞬固まった。
「…?」
「……プッ…ッハハ…あははは」
そして、私の手からコーヒーを取るなり笑った。
「…?」
「…ココアだし。コレ、走って買ってきたんだ?」
「え? 嘘!! ちゃんとコーヒー…あ、…」
「貰うけど。さんきゅ。…で、出来たの?」
私は出来を報告しようと一歩前に出たら、机の角で腰を打った。