それは初恋で、




「痛ッ、…あ、あのね!! 叶くんが教えてくれた問題がいっぱい出てたよ!!」

「知ってる。テスト同じだし」

「あ…、でも、あの…」

「落ち着け」




『出来たよ』って

伝えたいだけなのに、嬉しい気持ちばかりが先走って、私は上手く話せないでいた。




「出来たんだな?」

「…うん!!」

「良し。ま、当然だけど」

「偉そうなのよ!!」



早紀ちゃんはそう言って叶くんをバシッと叩いた。



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