それは初恋で、
『ぉ、ぉぉお邪魔してます!! ゎた、私…』
早紀ちゃんがあからさまに緊張している。
「あぁ…この間の。 …や、違うかな?前も他で会った事ある?」
「あ…ハィ!! 駅のエスカレーターで」
早紀ちゃんは、湊介さんが覚えていたことに感動して舞い上がった。
「あぁ!! やっぱり? この間どっかで見たと思ったんだよ」
「あの時は本当に助けて頂いてありがとうございましたっ!!」
「あはは、いいって。不思議な縁だね」
「はい、運命感じてます!」
「あはは、面白い子だね」
早紀ちゃん、すごく幸せそうな顔してる。
本当に好きなんだなぁ…
私もちゃんと分かれば、これだけはっきり態度に出るのかな?
「あの、何かお礼を…」
「お礼? いいって、俺も弟の友達助けれて良かったし。これからも仲良くしてやって」
「私は!! …!!」
「ん?」
「私は、湊介さんと仲良くなりたいですっ!!」
…え、