それは初恋で、
早紀ちゃん!!
それって…!!?
「あぁ…うん、もちろん。俺とも宜しく」
お兄さん、多分その答えは違います。
早紀ちゃんは、そういうつもりで言ったんじゃない気がする。
「そういう意味じゃなくて!!」
「え?」
「好きです!」
直球!!!!?
一同、驚愕した。
「私、湊介さんが好きなんです! あれからずっと」
「…えっと、ありがとう」
「私を彼女にして下さい!!!」
えぇ~…!?
「ごめん。彼女いるから」
「知ってます!」
「!?」
「私、戦います!」
「待った! ごめん。俺が、アイツじゃなきゃダメなんだ」
一瞬、沈黙が流れた。
「…好きでいるのもダメですか?」
「…そうだね、君を傷つけるのは今日だけにしたいかな」
早紀ちゃんは、静かに涙を流し、外へ飛び出して行った。