それは初恋で、
#3 終わり始まり
目が覚めると、私は叶くんの部屋のベッドで、隣には早紀ちゃんが寝ていた。
…、
きっと叶くんが運んでくれたのかな。
部屋の時計を見ると、起きる時間を少し過ぎていた。
「…早紀ちゃ…、ッう゛ん、早紀ちゃん」
のどが少し痛い。
昨日ベランダに長く居すぎたせいだ。
私は早紀ちゃんの体を揺すって起こす。
「…亜希? もう時間?」
「うん、ちょっと過ぎてる」
「…」
「何?」
「亜希、もしかして、私に話したいことある?」
「え…、」