それは初恋で、
翌日、熱はすっかり下がり、私は朝早くから屋上に呼び出された。
「おはよー、亜希」
早紀ちゃんが手を振り、笑顔で待つ。
「おはよー、ぅわッ」
早紀ちゃんは私に飛びついてきた。
「なんで叶がいるのよ」
「そりゃ、俺が…」
「あ~…ヤダヤダ聞きたくない!」
早紀ちゃんは耳を両手で押さえる。
「…」
「真実がどうであれ、あんたの口からだけは絶対聞きたくない!」
「早紀ちゃん…」
「亜希…」
「聞いて欲しいことがたくさんあるの」
「うん…聞かせて」