それは初恋で、
「…分かった。それ、絶対何とかしてやる」
「え、…」
初めて聞く言葉のように新鮮で
嬉しくて
心強い言葉。
だけど、
消えないんだよ。
一度受けた見えない傷跡は…
何度も心が蝕まれるの。
メガネを外しただけで
あの冷たくて痛い日々
それすら感じなくなった日々に…
きっと、私は嫌われ顔で眼鏡がずっと私を守ってくれていた。
アガリ症ですぐに赤面してしまう表情を隠すために掛けただけだったのに、今ではもう手放せない必需品。
誰かを不快にさせてしまわないための…
イジメに発展させてしまわないための…
「無理だよ…」
「まだ、何もしてないうちからそういうこと言うなよ」
「…ごめん、」
「俺のモチベーションが下がんでしょうが」