メガネで無口な王子様
すっきりしたのと同時に、
なぜだか涙がでた。
私はさ………単に、
整理がついた私の気持ちを知ってほしかっただけなのにさ。
それすらも聞いてもらえないほど、
私は大きな罪をしたの???
神様はそこまで私に罰を与えるの??
ガヂャ
「…………おい。」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔なんか気にせず、声のするほうに振り向く。
そこには、
「波多野……ぐん……」
なんで………
追ってきたの……??