メガネで無口な王子様


「じゃーさ。

杏里からキスしてよ。」


「……へっ??」 








久しぶりに名前で呼ばれてどきってする。 







「はやく。」








せかす波多野くん。 








私から……………??











「……………じゃ目つぶってください。」









波多野くんはそっと目を閉じた。








波多野くんってやっぱ整ったかおしてる。 








私はもうほとんど無意識に波多野くんに唇をつけていた。 



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