メガネで無口な王子様


でも、今じゃそんな彼は、 









私の大好きなひとになった。 








 

「…………杏里。
おめぇ…ちゃんとやれよ!!」



只今、彼はメガネ無着用。




「だってー
今の宏平怖いんだもん。」



「怖くねぇよっ!!!
…人がせっかく教えてやってんのに。」


ここは私の家。





波多野宏平と出会って、 


もう1年が過ぎた。 







高3になりたての春。 






私たちは只今、 


受験生という領域に入りつつあります。 





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