メガネで無口な王子様
-瞳の奥-
-翌日-
「あっ!おはよー杏里ちゃんっ!」
朝イチで声をかけたのは野々村クン。
「おはよう!!野々村クンっ!!」
「…じゃなくて悠斗でしょ♪」
「……あっ……
おはよう!悠斗クンっ!」
昨日帰り際に野々村クン……じゃなかったυ
悠斗クンが持ち出した話。
「杏里ちゃん、って呼んでもいい??」
「大丈夫だよっ!じゃあ私も悠斗クンって呼ぶね♪」
この会話がきっかけで呼ぶことになった。
ちょっと恥ずかしいような感じ。
甘い雰囲気が流れた。
「おはよう★杏里っ!!」
「瑠璃おはよ!!」
カバンを机に置いて席に着いた。
隣の波多野クンはまだ来てないみたい。