メガネで無口な王子様


「お帰り~杏里♪」

「…ただいまぁ。」




瑠璃がお出迎え。






「波多ピーもお帰りぃ~~!!」

「あぁ。」




カチャっとメガネをあげて返事をする波多野くん。




「聞いてよ波多ピー!さっきねっっ」





瑠璃は波多野くんにベッタリでもう、好き丸出しだった。





「お帰り。杏里ちゃん☆」



ニッコリ私に言う悠斗くん。


「ただいま☆」





さっきの波多野くんの会話を思い出し、ただいま☆ の後に悠斗くんって付けるのをやめた。






………何で私波多野くんの言うこと聞いてんだろ……。






「……あのさっ……これ……。」



さっと悠斗くんが私の手に小さな箱を渡した。 



「………??何??」


「開けていいよ。」





私は悠斗くんの言われたとおり、箱のリボンを解いて開けた。 



「……これ……。」




< 65 / 126 >

この作品をシェア

pagetop