メガネで無口な王子様
私は結局1時間寝て教室に戻った。
波多野くん……さっきのどーゆーことだろう…。
「杏里大丈夫だった??」
「うん…大丈夫☆
ありがと瑠璃♪」
私はすぐ隣の波多野くんに目をやる。
でもこっちを見ようとしない。
「…………波多野……くん……」
「………」
……無言だし……。
「波多ピー!!
ちょっといい???」
「……何…?」
瑠璃の言葉には反応して、返事をした。
………波多野くんも………
……瑠璃が好きなのかな……。
不意に思った。