メガネで無口な王子様
翌日……
結局結論がでないまま夜が明けてしまった。
「………はぁ…」
自然とこぼれるため息。
瑠璃に報告したらどうなるかな……
やっぱり…………軽蔑されちゃうかな………
信じてた友達に好きな人取られるなんて………
もし自分が逆の立場だったら立ち直れないくらい落ち込むよ…。
………私はやっぱり、波多野くんと付き合うのはやめるべきなのかな……。
「あっ!!!杏里っ!おはよう♪♪」
「…………お…おはよう。」
……こんな元気な笑顔が私の話のせいでなくなるのなら……
私は、波多野を選べない。