メガネで無口な王子様
このままじゃいけないんだよね……。
「あれっ??波多ピーいつから杏里のこと名前で読んでんの??」
瑠璃が気付いたことに一気に冷や汗が吹き出た。
…………まずい………
ばれる……………
波多野くんが一瞬こちらをチラッと見た。
「……………元々だけど……?」
そしてすぐ瑠璃のほうを見て返事をした。
「あれ??そうだっけ~??」
たっ………助かった……。
……波多野くん…瑠璃にばれちゃいけないって知ってたのかな……??
でもとにかくギリギリだったぁ…。
そしてこの日の学校生活はばれないようにビクビクしながら過ごした。