メガネで無口な王子様


「…………えっ……??」





悠斗くんの顔が、一気に真顔になった。






「………私もう自分に嘘つきたくないのっっ!!!
…本当ごめんなさい。」







「………あんり……??」



「…瑠璃…ごめん。
私、……………私ね。
ずっと前から波多野くんが好きだったの。
今まで黙っててごめんね。
本当…ごめんね。」








これが私の気持ち。









偽りのない真実なの。










2人に嫌われてもいい。







ただ、嘘は付きたくないから。








「……………杏里っ


…ばかっ!!!


なんでもっと早く言ってくれなかったのっ??!!」






「……えっ…?」







「……親友なんだから言ってよねっ!!

もうっ!!

ってことはうちらライバルだねっ☆」







「瑠璃ぃ~~……」









涙が溢れた。






瑠璃は私のこと、親友って言ってくれた。







こんな私を親友って呼んでくれた。







それがすごい嬉しくてたまらなかった。



「もうっ泣かないのっ!!

杏里は泣き虫なんだからっ」






「~……ごめっ…ごめんねっ…っ

あ"り"が……どう"っっ!!」







本当………ありがとう。



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