メガネで無口な王子様


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キーンコーン,,,




ホームルームが終わり、チャイムがなった。







私は先に裏庭に走って向かった。







…………怒鳴ったはいいけど、
何言おう………











「なんか用?」






そう考えてるあいだに波多野くんが来た。








「………まぁ…ね………。」







あぁもうっ………




素直になりなさいよっ私ッッ!!









「あのー……ね…」
「邪魔すんなってことかよ…」







えっ………???








「何……どーゆー意味…?」




「だから、悠斗とラブラブしたいから邪魔すんなってことだろっ!!!」







はっ……!?






何でそう考えるわけ……??









「安心しろよっ…!!!
オレはもうお前みたいな移り変わり早いヤツ好きじゃねぇから…!!

むしろもう嫌いだから。
今後話しかけてくんな!!」


そうはき捨てて私に背を向けた。





なんで…………???








私………そんなこと言いたいんじゃないよ………。








ごめんなさい、って。 


あれは全部嘘だよ、って。


私は波多野くんが好きだよ、って。 


そう言いたかっただけなのに……。 







言われる前からフラれちゃったよ……。 








でももう………しょうがないか…。






自分でまいた種だもんね…。 








私馬鹿だからさ……







やっぱ私は幸せになれないんだ……







間違いをいっぱいしてきて、



大切な人、たくさん裏切ったんだもん。







これはきっと、 

神様からの天罰だね。 






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