君に出会えた奇跡…
私が目を開けたとき、
そこはもう病院だった。
「柚、大丈夫か?」
たけちゃんがいた…
「たけちゃん、私は今どうゆう状況なの?」
なんで病院にいるの?
なんで…?
なんで…?
「柚、お前は試合でバッターだった時
相手のピッチャーが審判の合図を
見ずにボールを投げたんだ。
それが運悪く顔面にあたって
血が大量に出て、病院に運ばれたんだ。」
その話を聞いた時、自分の頭に何か巻いてあることに
気づいた。
「頭に包帯が巻かれてあるのは、顔面にボールがぶつかって
その衝撃で後ろに頭から落ちたんだ。それで、血が出たんだ。」
そうだったんだ…
なんか信じられないな…
野球でこんな大けがするなんて…
「それにな…柚。」
たけちゃんの顔が険しくなった。