君に出会えた奇跡…
「…ごめんね、ごめんねたけちゃん」
私は、思わず涙がポロポロ出てきた。
「泣くなよ…柚」
「ごめ…ん…ね…ふぇっ」
「あんなひどいこと言って…ほん…とにごめ…んね」
ただ謝ることしかできなかった私。
今までの自分がすごく憎かったかもしれない。
「いいよ。柚。逆にな俺すごくうれしかったんだよ」
えっ?
「柚があの試合終わってから、しばらくしてマネージャーやるって自分から言ってきてくれて」
「最初はものすごく驚いた。絶対俺のことで嫌々マネージャーやってるのかなって」
ちがう…ちがうよ。ちがうよたけちゃん…
「でも、今柚が言ってくれたことが本心で野球が好きでマネージャーやってくれてるならマジでよかった」
うん…たけちゃんのおかげで私は野球の素晴らしさをまた新たに知ることができたんだよ。
「ありがとう…たけちゃん。私、これからも野球チームのみんなみたいに一緒にチームの1員として野球チームを作り上げていこうね?」
「あぁ、その約束。絶対だぞ?」
「うん」
そして、再びグラウンドに向かった。