君に出会えた奇跡…
今の言葉…
すごくうれしかった…
私は野球があのとき本当に大好きだった…
いくら下手でも好きな気持ちは誰にも負けられないくらい。
大好きだった。
でも、それを気づいてくれてたのはたけちゃんだけだった…
はじめて、今の言葉を言われた…
「ずー、柚ーー」
「あっ!何?」
「キャッチボール終わってちょっと俺のフォーム見てくんない?」
「えっ?何で私?」
こんな私がなんで、上手すぎるたけちゃんのフォームを見なきゃいけないんだろう…
「だって昔、俺がピッチャーだった時投げるフォームがおかしくて柚がフォームを直してくれただろ?」
そういえば…
そうかもしれない。私はコーチがわからないくらいのところまでのたけちゃんのボールを投げるフォームを直してあげた気がする…
「あれのおかげで、痛めてた膝も痛めなくなったんだよなぁ」
たけちゃんと話すと1つ1つ今まで記憶に残ってなかった事が徐々によみがえってくる…
「だから、頼むよ」
「うん、いいよ」
「マジで!サンキュ」
そんなうれしそうな顔で言われたら「嫌だ」なんて言えないよ…