君に出会えた奇跡…


俺は信じられなかった…


あの…あの健が、もう、野球ができなくなる───


ありえない…ありえない。


俺は信じていないのにもかかわらず、涙がぼろぼろと出てきた。


「先生に聞いたところ、まだ完全に野球ができないわけじゃないんだって」


柚が言った。



でも、俺はそんなことよりも健が野球をできなくなるという言葉を聞いたのが何よりもショックだった。



「ねぇ、佑真?大丈夫?まだたけちゃんが野球が出来なくなることが確定したわけじゃないんだよ。」



わかってる…



「だからそんなにまるで死んだかのように悲しまないでよ…。こっちまで余計に悲しくなってきちゃうから」




わかってる。




だけどな、



俺が…




俺が一番悲しんで、不安でいるのは…





1人の大事なパートナーを失ってしまいそうでとてもとても不安なんだ…















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