君に出会えた奇跡…
俺のこれからの夢……
それは………
「またあのチームのみんなと一緒に野球をやること。」
「だから今がんばってリハビリをして、最後の…高校最後の甲子園にみんなで出るんだ…」
……ポツッ…ポツッ…
俺の手に2粒の涙がこぼれ落ちた。
「えっ…」
涙がこぼれたほうを見てみると───
「…ポロっ…ポロッ……」
柚が静かに涙をこぼしていた…。
「ゆ、柚。ごめん…俺なんかやったっけ…?」
そう言うと柚は自分が泣いていることに気づき、こぼしていた涙を急いで拭いた。
「あっ…、ごめん。ついなんか…涙がこぼれちゃった。」
「たけちゃんは全然悪くないよ…ただ、ただすごくうれしかったんだ…」