あたし…男子校に潜入しちゃいました!?~キケンな男子に囲まれて~【完全版】
「あのなぁ、汐音。」
「何よ…。」
ふて腐れるあたしは随分と態度がデカイ。
だけどお父さんは気にもせずに話を続ける。
「今の時期、寮制度の学校は中々編入するのが難しくてなぁ。編入できる学園が、お父さんの知り合いが学園長をしている『風蘭学園』しかなかったんだよ…。」
「嫌だ。」
「え?」
「やだって言ってんの。」
腕を組んでそっぽを向く。
こんな意味不明な理由で男子校なんかに入れられてたまるか。