ふたり
ドキドキドキドキ
「あれ?」
私を抱っこして
「結………」
柊ちゃんは首を傾げる
「…なぁに?柊ちゃん」
柊ちゃん?
どうしたの?
「いや、なんか結やせた?」
私を じっと見つめて
「結の身体いつもより小さく感じる」
やせた?
「え~?本当に?やったぁ」
私が柊ちゃんに抱っこされたまま
両手を上げて喜ぶと
「わっ、結、危ないって」
グラッと
柊ちゃんが よろける
「何で女の子はやせて喜ぶかな?
オレにはわからないよ」
柊ちゃんは 呆れたように
ため息をついた
柊ちゃんが最初に気づいた
私の身体の変化
ほんの わずか
でも 確実に………
すでに病は私を蝕んでいた