ふたり
ベッドの中、まどろみながら
「あたし、スッゴクいい夢を見てたんだぁ~」
「え?なに、どんな夢?」
ベッドに腰かけて
結の頭を撫でて訊くと
「………教えないも~ん」
おや、イジワルですね、結さん
「なんだよ、気になるだろ?」
「え~?でも、ないしょ」
「お願い、結さん。教えて?」
「え~、でもなぁ…………
絆が聞いてるし」
結が抱いてた絆を見つめた
「絆は、まだ寝てるよ
だから、教えて」
「絆、寝てるの?
そっかぁ、じゃ、特別だよ?」
結が上目遣いでオレを見た
「あのね、あのね…………」
少し恥ずかしそうに結は
「柊ちゃんと初めてエッチした時の夢~」
おや、まぁ
ドキンと胸が飛び跳ねて
「それは、うらやましい
スッゴクいい夢だ」
「でしょ?」
結は得意気に笑った
だけどなぁ
オレにとっては少し………
「あ、柊ちゃん イヤな顔した」
結は
鋭くオレの苦笑いを察知した