ふたり




結が小さくなって増えた


最大の楽しみが
実はあったりする





「結、シャワーかけるよ
目、閉じて」



「は~い」



それは一緒にお風呂



ギュッと目を閉じて下を向いた結の髪を洗う



結を洗い終えたら



「柊ちゃん、気持ちいい?」



「うん」



結が せっせと オレの背中を洗う



小さな身体で一生懸命 洗う結の 息遣いを背中に感じて



どうしようもなく愛しくて



目の中に入れても痛くないって


きっと こんなキモチ?



お風呂ではオレは父親気分で


結は 孝行娘だったりして



………こういう考えって変かな?



ま、いいか。幸せだから





…チャポン

二人で湯船に浸かると


結は鼻歌を歌い


オレは頬杖ついて


その小さな身体を見る


温まり桜色した肌に透ける肋骨



そぉ~~~~~っと
手を伸ばし

スッ………って
結の肋骨を指でなぞると


「キャハハハハ………」


バシャバシャ
身をよじって
結は くすぐったがった



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