ふたり
プロローグ
結(ユイ)が高校を卒業してすぐ
ふたりきり
小さな教会で
結婚式をしたよね
その時 オレたち
かみさまに誓ったんだ
『死がふたりを別つ時まで
共に助け合い生きて行く』
結
君の命がオレの隣で
だんだん小さくなって行くのを
感じながら
オレは いつも 誓いの言葉を
思い出してた
――死がふたりを別つ時まで
オレはなんてバカな事を
かみさまに誓ったのだろう
結
死をもってしても
オレは結と別れたくないよ
死がふたりを別つなんて
バカみたいじゃないか
頼むよ 結
まだいかないで
どこにもいかないで
ずっと ずっと ふたりで いたい