ふたり






晴れた日だった





太陽の光が眩しい朝





結は オレの腕の中




行った





苦しむことなく穏やかに






最期の結は





きゅっ と 身を縮めるように





そう その姿は




まるで




母親のお腹にいる




胎児のような姿で





オレの腕の中で




丸くなって





結は 行ってしまった






< 213 / 225 >

この作品をシェア

pagetop